2006/04/11
TITLE:「 第七節 アビスパ福岡 博多の森球技場 」
藪田の経験、岡野の経験、そして拙策
福岡0-1浦和 得点者:闘莉王(浦和)
この試合、内容について云々と語るのは野暮であろう。
終了間際のあの興奮が全てである。90分かけて鬱積させた情緒の解放、それだけで時間と金を費やして博多の森にいるべき価値のある試合である。フットボールのサポーター等と名乗ってる奴はどっかしら病んでいる奴である。頭の捻子がぶっ飛んじまって実社会の中じゃ生きながら死んでるような野郎ばかりである。だからこそ、あんな脳汁が絞り出る瞬間を求めてやまない。A10神経をビンビンに刺激され脳内麻薬で満たされた瞬間にこそ生きている実感を感じ、その欲求にあがなえず、愛するチームに何処までもへばり付いて行く。俺にしてみりゃフットボールは8つの目の大罪である。
-------
福岡に懐かしい名前の選手がいた。藪田光教である。彼はその経験を存分に活かしスペースを埋め、パスコースを消し、ボールチェックに勤しんだ。まさに献身であった。ベテランにあの動きをされたら、若いチームメイトがさぼるわけにはいかない。この試合の福岡の弛まないDFは彼なくしてありえなかっただろう。
そしてホームの力。オブリを代表する福岡のサポーターの力も感じた。後半アレックスが消えに消えていたのは真横にオブリが陣取っていたからかも知れない。
そんな福岡が善戦虚しく散った敗因は二つ。
なにも福岡にだけベテランがいるわけじゃないのと、あまりに稚拙な采配だろう。
硬直した試合は若さでそれを突き破るか、ベテランの老獪さで打破するかである。
幸いなことに俺達には岡野がいた。後半出場だけでハットトリックを決めたにも関わらず翌節もスタメン起用されずへそを曲げていた頃の岡野ではない、J2や他チームなど様々な経験を積んで縦に突破する勢いだけじゃない老獪さを身につけた岡野がいてくれた。
岡野がDF二人の間をすり抜け、黒部に絶妙なマイナスのパスを出した時、福岡の選手には「やられた!」と電気が走っただろう。しかし黒部自身もそれに反応できず、見送ってしまった後、きっと福岡に安堵の空気が流れたことだろう。「あぁ最後の山を越した。勝点1はもらった」と。でもそうじゃないんだよ。諦めたら終わりな事を安西先生並に知っている男がもう一度あげたクロスはそれまで完全だった千代反田に唯一の競り負けを産み出させた。もちろん先の縦に突破された残像が福岡の選手に残っていた可能性もある。少しポジションを後ろに戻した岡野に対して、福岡のDFは距離を取りすぎていた。それまでガツガツ来ていたのに、スピードでかわすドリブルを怖れてか、対峙する距離が空きすぎていた。その隙を逃さないのが経験なのだろう。左足であげたクロスは闘莉王のヘッドにピンポイントであい、ゴール裏を歓喜の渦に巻き込んだ。
闘莉王がパワープレイで長い時間前線で張っていられたのにも伏線がある。
福岡はスタメンでFWに上背がありフィジカルの強い林を1TOPで活用していた。この林が曲者でなんと闘莉王が何度も競り負けていた。あまりにも珍しい光景である。多分福岡の監督である松田さえも驚いたのではなかろうか?が、しかし何故か林を後半途中で引っ込めてしまった。中盤を厚くし守りきる狙いだったのかも知れないが、狙いとは裏腹に前線のターゲットを無くした事によりリズムが少し浦和寄りに戻ってしまう。慌ててスピード系の有光をFWに投入するが、確かに有光も効果的に働いたが、有光に対しては坪井が居れば充分対応出来る。逆に林が最後まで残っていたらハイボールに難があり、フィジカルで勝負するタイプでない坪井を残して闘莉王が上がりっぱなしになるのはあまりにも暴挙であると言わざる得ない。俺は闘莉王の得点は松田の拙策により為し得たとさえ思える。
-------
試合全体を通してみればぐだぐだだけど、それでもその一瞬に興奮して気持ちよく逝かせてもらった、そんな昔日のレッズな感じを久々に受けた試合だったよ。
かつて広瀬がFK二発で福岡を沈めた試合をなんとなく思い出した。博多の森はオブリの悲劇がよく似合う。悪い意味じゃなく熱気とそれが急速に冷めていく様子は熱が高ければ高いほど美しいから。
福岡0-1浦和 得点者:闘莉王(浦和)
この試合、内容について云々と語るのは野暮であろう。
終了間際のあの興奮が全てである。90分かけて鬱積させた情緒の解放、それだけで時間と金を費やして博多の森にいるべき価値のある試合である。フットボールのサポーター等と名乗ってる奴はどっかしら病んでいる奴である。頭の捻子がぶっ飛んじまって実社会の中じゃ生きながら死んでるような野郎ばかりである。だからこそ、あんな脳汁が絞り出る瞬間を求めてやまない。A10神経をビンビンに刺激され脳内麻薬で満たされた瞬間にこそ生きている実感を感じ、その欲求にあがなえず、愛するチームに何処までもへばり付いて行く。俺にしてみりゃフットボールは8つの目の大罪である。
-------
福岡に懐かしい名前の選手がいた。藪田光教である。彼はその経験を存分に活かしスペースを埋め、パスコースを消し、ボールチェックに勤しんだ。まさに献身であった。ベテランにあの動きをされたら、若いチームメイトがさぼるわけにはいかない。この試合の福岡の弛まないDFは彼なくしてありえなかっただろう。
そしてホームの力。オブリを代表する福岡のサポーターの力も感じた。後半アレックスが消えに消えていたのは真横にオブリが陣取っていたからかも知れない。
そんな福岡が善戦虚しく散った敗因は二つ。
なにも福岡にだけベテランがいるわけじゃないのと、あまりに稚拙な采配だろう。
硬直した試合は若さでそれを突き破るか、ベテランの老獪さで打破するかである。
幸いなことに俺達には岡野がいた。後半出場だけでハットトリックを決めたにも関わらず翌節もスタメン起用されずへそを曲げていた頃の岡野ではない、J2や他チームなど様々な経験を積んで縦に突破する勢いだけじゃない老獪さを身につけた岡野がいてくれた。
岡野がDF二人の間をすり抜け、黒部に絶妙なマイナスのパスを出した時、福岡の選手には「やられた!」と電気が走っただろう。しかし黒部自身もそれに反応できず、見送ってしまった後、きっと福岡に安堵の空気が流れたことだろう。「あぁ最後の山を越した。勝点1はもらった」と。でもそうじゃないんだよ。諦めたら終わりな事を安西先生並に知っている男がもう一度あげたクロスはそれまで完全だった千代反田に唯一の競り負けを産み出させた。もちろん先の縦に突破された残像が福岡の選手に残っていた可能性もある。少しポジションを後ろに戻した岡野に対して、福岡のDFは距離を取りすぎていた。それまでガツガツ来ていたのに、スピードでかわすドリブルを怖れてか、対峙する距離が空きすぎていた。その隙を逃さないのが経験なのだろう。左足であげたクロスは闘莉王のヘッドにピンポイントであい、ゴール裏を歓喜の渦に巻き込んだ。
闘莉王がパワープレイで長い時間前線で張っていられたのにも伏線がある。
福岡はスタメンでFWに上背がありフィジカルの強い林を1TOPで活用していた。この林が曲者でなんと闘莉王が何度も競り負けていた。あまりにも珍しい光景である。多分福岡の監督である松田さえも驚いたのではなかろうか?が、しかし何故か林を後半途中で引っ込めてしまった。中盤を厚くし守りきる狙いだったのかも知れないが、狙いとは裏腹に前線のターゲットを無くした事によりリズムが少し浦和寄りに戻ってしまう。慌ててスピード系の有光をFWに投入するが、確かに有光も効果的に働いたが、有光に対しては坪井が居れば充分対応出来る。逆に林が最後まで残っていたらハイボールに難があり、フィジカルで勝負するタイプでない坪井を残して闘莉王が上がりっぱなしになるのはあまりにも暴挙であると言わざる得ない。俺は闘莉王の得点は松田の拙策により為し得たとさえ思える。
-------
試合全体を通してみればぐだぐだだけど、それでもその一瞬に興奮して気持ちよく逝かせてもらった、そんな昔日のレッズな感じを久々に受けた試合だったよ。
かつて広瀬がFK二発で福岡を沈めた試合をなんとなく思い出した。博多の森はオブリの悲劇がよく似合う。悪い意味じゃなく熱気とそれが急速に冷めていく様子は熱が高ければ高いほど美しいから。
- Reds |
- トラックバック(0) |
- コメント(0) |
- ▲
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://catacombe.blog52.fc2.com/tb.php/20-081b44f6
- | HOME |
