2006/05/04
TITLE:「 第十一節 JEFユナイテッド市原千葉 福田電子アリーナ 」
shoker in the arena
千葉2-0浦和 得点者:巻・中島
朝から何か様子が違う。醤油の瓶の位置から、トーストの焦げ具合、バターの固さまでどこか違和感が生じている。きっとまた俺を鬱にさせる為、悪の組織が何かを仕組んでいるのだろう。福田電子アリーナに行く前に秋葉原に一度立ち寄る。そこで友人と落ち合った。だが何か違う。今俺の目の前にいる友人は友人じゃなくきっと悪の組織の誰かが俺の友人に成り済ましているだけだ。俺は心の警戒を解かないように気を付ける。
友人と会ったのは試合前に飯を食う為だ。そして友人は俺をお薦めの印度料理屋へと導いた。フクアリでカレーを食すつもりだった俺は一瞬躊躇したが、悪の組織に俺が疑っている事を悟られない為にも、そこでカレーを食べる事に同意した。最近の悪の組織のやり方は巧妙だ。その店で一番有名なキーマカレーを頼んだら、もう既に品切れだとか。俺を鬱にするためにとうとう其処までやるようになったか。
腹拵えも済み、一路千葉へ向かうが、錦糸町での乗換で20分も待たされた。電車を20分も来させないとは悪の組織の力は俺の思った以上である。一つ前の千葉止まりの電車の混み具合を見る限り、座れそうに無いので、ここは悪の組織の予想を裏切る為にもグリーン券を買ってみた。が、20分後に到着した電車はグリーン券を以てしても座れない状態。ようやく一席見つけて座ったが、その途端、臨検に来る周到さ。恐るべし組織である。
隣席の女性が俺に胸を押し当てる。俺が油断して肘を動かそうものなら、即座に車掌を呼んで俺を捕まえるつもりだろうが、そうはいかない。俺は出来るだけ女性の方向から離れて座る事にした。せっかくグリーン券を買ったというのに心の安まる暇さえ無い。
ようやく蘇我駅に着いたのだが、俺は秋葉原から最低料金の切符で乗り込んだのを思い出した。精算しなければならない。駅の精算機の前はかなり混んでいて特に俺の前の制服をだらしなく着た学生はわざととしか言いようがない位もたもたしていた。俺はいらつきを隠せず「早くしろよ、おら」と年甲斐もなく怒鳴ってしまった。ガンを飛ばす学生。その鼻っ先に同じようにガンをぶつける俺。あぁきっとこれも組織の罠だ。気が付いた時には学生はどっかに消えていた。
精算を終え、駅を出ると既に友人は消えていた。あぁやっぱり彼も組織なんだ。半信半疑が今、その時確信に変わった。駅の前のコンビニでうろうろしていた友人を見つけたが、ここで心を許すわけにはいかない。平静を装いながら「あ、こんな所にいたんだ」と距離を保ちながら声をかける。フクアリの入り口は遠く、一番遠いゲートをレッズサポに割り当てられていた。みんなごめん、俺が組織に狙われてなければ、もっと近くから入れただろうに。
中に入ると既に俺達の席は無い。満杯で何処にも居場所が見つけられないので端の方に移動する。するとロープの先にいくつも席が空いていたので、そっちに行こうとしたら警備員に止められた。「ここから先はqうぇれrちゅいぽ」。何を言っているのかわからなかったが、きっと組織の魔の手はここにも伸びていたのだろう。その後俺達は通路に陣取るが俺を見張るためか周囲に警備員一人、しみスポ二人の厳重配置である。試合終了までその監視は緩められなかった。
試合の話を少ししよう。
千葉の選手は皆別人に違いない。彼らの開幕戦で見た動きとは全く違っていたので、それは確信している。かつて流しの吉田と異名を取った主審も組織に脅されていたのか、笛の吹き方がまるで別人のようであった。コンディションの上がらない浦和の選手。メンバーの揃わない浦和の選手。申し訳ない。きっとそれも俺のせいだ。後半のはじまり、ロビーのコール、後押しを確かに感じられた。だがコールの終わりはロビーへのイエローカード。最悪だ。どうしてそこまでやるんだ。何故そんなに俺の気持ちを萎えさせるんだ。
人は強固に信じているものを根底から崩されると案外脆いものだ。
俺はレッズの強さを信じている。千葉がどんな勝ち方をしようと強いのはレッズである。だから現実がどうあろうと今日は負けを認めない。
フクアリから帰る途次、俺ははらわたが煮えくり返ろうが、無理矢理平然を装った。
こんなところで悔しさをぶちまけたら、7日まで保たない。
鹿島戦にぶつける為にこれは家に持ち帰って熟成させなきゃならない。
それが俺の悪の組織に対抗する唯一の手段だ。
喉が痛い、足がつらい、心の中がもやもやしっぱなし、それは全て次の試合への糧である。
千葉2-0浦和 得点者:巻・中島
朝から何か様子が違う。醤油の瓶の位置から、トーストの焦げ具合、バターの固さまでどこか違和感が生じている。きっとまた俺を鬱にさせる為、悪の組織が何かを仕組んでいるのだろう。福田電子アリーナに行く前に秋葉原に一度立ち寄る。そこで友人と落ち合った。だが何か違う。今俺の目の前にいる友人は友人じゃなくきっと悪の組織の誰かが俺の友人に成り済ましているだけだ。俺は心の警戒を解かないように気を付ける。
友人と会ったのは試合前に飯を食う為だ。そして友人は俺をお薦めの印度料理屋へと導いた。フクアリでカレーを食すつもりだった俺は一瞬躊躇したが、悪の組織に俺が疑っている事を悟られない為にも、そこでカレーを食べる事に同意した。最近の悪の組織のやり方は巧妙だ。その店で一番有名なキーマカレーを頼んだら、もう既に品切れだとか。俺を鬱にするためにとうとう其処までやるようになったか。
腹拵えも済み、一路千葉へ向かうが、錦糸町での乗換で20分も待たされた。電車を20分も来させないとは悪の組織の力は俺の思った以上である。一つ前の千葉止まりの電車の混み具合を見る限り、座れそうに無いので、ここは悪の組織の予想を裏切る為にもグリーン券を買ってみた。が、20分後に到着した電車はグリーン券を以てしても座れない状態。ようやく一席見つけて座ったが、その途端、臨検に来る周到さ。恐るべし組織である。
隣席の女性が俺に胸を押し当てる。俺が油断して肘を動かそうものなら、即座に車掌を呼んで俺を捕まえるつもりだろうが、そうはいかない。俺は出来るだけ女性の方向から離れて座る事にした。せっかくグリーン券を買ったというのに心の安まる暇さえ無い。
ようやく蘇我駅に着いたのだが、俺は秋葉原から最低料金の切符で乗り込んだのを思い出した。精算しなければならない。駅の精算機の前はかなり混んでいて特に俺の前の制服をだらしなく着た学生はわざととしか言いようがない位もたもたしていた。俺はいらつきを隠せず「早くしろよ、おら」と年甲斐もなく怒鳴ってしまった。ガンを飛ばす学生。その鼻っ先に同じようにガンをぶつける俺。あぁきっとこれも組織の罠だ。気が付いた時には学生はどっかに消えていた。
精算を終え、駅を出ると既に友人は消えていた。あぁやっぱり彼も組織なんだ。半信半疑が今、その時確信に変わった。駅の前のコンビニでうろうろしていた友人を見つけたが、ここで心を許すわけにはいかない。平静を装いながら「あ、こんな所にいたんだ」と距離を保ちながら声をかける。フクアリの入り口は遠く、一番遠いゲートをレッズサポに割り当てられていた。みんなごめん、俺が組織に狙われてなければ、もっと近くから入れただろうに。
中に入ると既に俺達の席は無い。満杯で何処にも居場所が見つけられないので端の方に移動する。するとロープの先にいくつも席が空いていたので、そっちに行こうとしたら警備員に止められた。「ここから先はqうぇれrちゅいぽ」。何を言っているのかわからなかったが、きっと組織の魔の手はここにも伸びていたのだろう。その後俺達は通路に陣取るが俺を見張るためか周囲に警備員一人、しみスポ二人の厳重配置である。試合終了までその監視は緩められなかった。
試合の話を少ししよう。
千葉の選手は皆別人に違いない。彼らの開幕戦で見た動きとは全く違っていたので、それは確信している。かつて流しの吉田と異名を取った主審も組織に脅されていたのか、笛の吹き方がまるで別人のようであった。コンディションの上がらない浦和の選手。メンバーの揃わない浦和の選手。申し訳ない。きっとそれも俺のせいだ。後半のはじまり、ロビーのコール、後押しを確かに感じられた。だがコールの終わりはロビーへのイエローカード。最悪だ。どうしてそこまでやるんだ。何故そんなに俺の気持ちを萎えさせるんだ。
人は強固に信じているものを根底から崩されると案外脆いものだ。
俺はレッズの強さを信じている。千葉がどんな勝ち方をしようと強いのはレッズである。だから現実がどうあろうと今日は負けを認めない。
フクアリから帰る途次、俺ははらわたが煮えくり返ろうが、無理矢理平然を装った。
こんなところで悔しさをぶちまけたら、7日まで保たない。
鹿島戦にぶつける為にこれは家に持ち帰って熟成させなきゃならない。
それが俺の悪の組織に対抗する唯一の手段だ。
喉が痛い、足がつらい、心の中がもやもやしっぱなし、それは全て次の試合への糧である。
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2006/05/01
TITLE:「 第十節 大宮アルディージャ 埼玉スタジアム 」
Cynical Hysterie Tour
浦和2-0大宮 得点者:ワシントン・永井
この試合はレッズサポにとって記念碑的試合になった。何故なら中心部の太鼓に頼らずスタジアム中満遍なくどこからでも自主的に声があがった試合だからである。97年の画期的試み(切っ掛けは試合直前の思いつきであった感は否めないが)で否定された俺達自身の先進性だが、およそ十年経ってようやく実を結んだのである。
あぁもちろん皮肉的な意味合いで書いている。
大宮の土屋に対するブーイングは全否定しない。レッズを勝利に導く肯定的な意味もあっただろう。前半の土屋は精彩を欠き、後半発破をかけられたであろう後も積極性は出たが時折、集中力を欠くプレーもあり、なにより土屋は一度もスライディングタックルを仕掛けられなかった。土屋への精神的重圧はきっと予想以上だったのだろう。
ブーイングの大きさは安貞桓がお披露目の試合で埼スタに選手交代で入ってきたあの時の方が一発の声としてはでかかっただろう。ただ総量としては今回の方がそれを遙かに凌ぐ。今回俺が怖く感じたのは、時間が経つにつれブーイングが段々大きくなっていった事だ。それも途中から北ゴール裏中心部付近はブーイングしなくなっていたにも関わらずに。
途中からブーイングするその事自体に目的を見いだした人が多すぎた。皆が注目していたのはレッズの選手の素晴らしいプレイでもなく、懸命なディフェンスでもなく、土屋にボールが渡るか否かだけになっていた。ワンタッチでも起こるブーイング。そんな異様な状況でレッズの選手もまともな精神状態でプレー出来ただろうか?
その答えは啓太の二枚のイエローが全てを表していると思う。
一枚目は一連の流れから報復と受け取られてもおかしくない。知っての通り報復行為は事の過多を問わずレッドカードである。二枚目もタイミング的には間に合うかギリギリのものであるが、結果間に合わず明らかに足を掠っている。
多くのBlogなり掲示板の意見なりが啓太を庇っているが、どうにも俺は同調出来ない。
主審の奥谷に不平を漏らす声も聞こえるが、啓太の一枚目の時の試合の荒れようを諫め、以降大きな揉め事無くにコントロールしきった事を鑑みると、闘莉王に終盤アドバンテージを取らなかったミス(アドバンテージは主審の裁量によるもので、一概にミスとは言えないが、ファールの有った地点、奥谷の位置取り、闘莉王のポジション(そしてドフリー)からして言えば、やはりあそこはアドバンテージを採れただろう。J1主審ならばミスだろう)があったとは言え、俺自身は概ね納得はしている。
土屋へのメッセージはもう充分伝わっただろう。
次に対戦する時も同じような反応だったなら俺はきっと俺と俺の仲間に失望する。
浦和2-0大宮 得点者:ワシントン・永井
この試合はレッズサポにとって記念碑的試合になった。何故なら中心部の太鼓に頼らずスタジアム中満遍なくどこからでも自主的に声があがった試合だからである。97年の画期的試み(切っ掛けは試合直前の思いつきであった感は否めないが)で否定された俺達自身の先進性だが、およそ十年経ってようやく実を結んだのである。
あぁもちろん皮肉的な意味合いで書いている。
大宮の土屋に対するブーイングは全否定しない。レッズを勝利に導く肯定的な意味もあっただろう。前半の土屋は精彩を欠き、後半発破をかけられたであろう後も積極性は出たが時折、集中力を欠くプレーもあり、なにより土屋は一度もスライディングタックルを仕掛けられなかった。土屋への精神的重圧はきっと予想以上だったのだろう。
ブーイングの大きさは安貞桓がお披露目の試合で埼スタに選手交代で入ってきたあの時の方が一発の声としてはでかかっただろう。ただ総量としては今回の方がそれを遙かに凌ぐ。今回俺が怖く感じたのは、時間が経つにつれブーイングが段々大きくなっていった事だ。それも途中から北ゴール裏中心部付近はブーイングしなくなっていたにも関わらずに。
途中からブーイングするその事自体に目的を見いだした人が多すぎた。皆が注目していたのはレッズの選手の素晴らしいプレイでもなく、懸命なディフェンスでもなく、土屋にボールが渡るか否かだけになっていた。ワンタッチでも起こるブーイング。そんな異様な状況でレッズの選手もまともな精神状態でプレー出来ただろうか?
その答えは啓太の二枚のイエローが全てを表していると思う。
一枚目は一連の流れから報復と受け取られてもおかしくない。知っての通り報復行為は事の過多を問わずレッドカードである。二枚目もタイミング的には間に合うかギリギリのものであるが、結果間に合わず明らかに足を掠っている。
多くのBlogなり掲示板の意見なりが啓太を庇っているが、どうにも俺は同調出来ない。
主審の奥谷に不平を漏らす声も聞こえるが、啓太の一枚目の時の試合の荒れようを諫め、以降大きな揉め事無くにコントロールしきった事を鑑みると、闘莉王に終盤アドバンテージを取らなかったミス(アドバンテージは主審の裁量によるもので、一概にミスとは言えないが、ファールの有った地点、奥谷の位置取り、闘莉王のポジション(そしてドフリー)からして言えば、やはりあそこはアドバンテージを採れただろう。J1主審ならばミスだろう)があったとは言え、俺自身は概ね納得はしている。
土屋へのメッセージはもう充分伝わっただろう。
次に対戦する時も同じような反応だったなら俺はきっと俺と俺の仲間に失望する。
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